2025年度より主査を務めさせていただいております竹中工務店の前田です。

地盤系分科会は、設計事務所・ゼネコン設計部・基礎関係の専業者・第三者機関など多岐にわたる業種のメンバーで構成されます。年4回程度の分科会活動として、「じばん」全般(杭・基礎・地盤・地盤振動など)に関することをテーマに活動しています。

2020~2022年度は、2019年の建築基礎構造設計指針の改定による基礎の二次設計への関心の高まりを受け、杭の終局耐力や変形性能に関わる情報収集、既存杭の耐震診断や試設計などの意見交換を行ってきました。

2023~2024年度はSDGs・脱炭素をテーマに、既存地下構造再利用について勉強会や事例収集を行ってきました。集大成として、2025年5月9日に拡大地盤系分科会「既存地下構造再利用について考える~カーボンニュートラルへの取組み~」を開催し、「既存地下構造再利用の実務ハンドブック」を発行しました。

2025年度~は、引き続き既存地下構造再利用について、特に事例収集に注力して活動していきます。また、最新の基礎・地盤に関わる話題も注視していきます。さらに、他支部含めた会員の方や学識経験者との交流を実践していこうとしています。

「じばん」全体に関することをテーマに、あまり難しく考えることなく、幅広く意見交換や情報共有を行いたいと思います。11月には断層を歩く活動として断層を地図で確認しながらメンバーで歩くイベントも行っています。今後もますます盛り上げていきたいと思います。興味のある方は是非お気軽にご参加ください。

■分科会議事録