木構造分科会では、会員構成を若手会員中心に据え、構造設計者だけでなく意匠設計者や施工者(JSCA会員で関西支部所属)も参加し、月1回活動を行っています。性能規定型設計法である限界耐力計算を基軸に木造のもつ本質に迫り、安易な補強に頼ることなく、木材・木造がもっている長所を生かして、本来の木造の美しさ、しなやかな力強さを構造設計の観点から再評価するために、知識・技術の向上を図ってもらうことを目指しています。このことは昨今叫ばれているSDGsやストック型社会への転換にも通じます。
分科会の活動で得た知識・技術を生かし、令和7年4月施行予定の改正基準法にも対応すべく、京都市、大阪府や奈良県等にも採用されており、令和5年10月に改定された「JSCA関西木造耐震マニュアル」をもとに、伝統構法建物だけでなく一般の住宅なども対象に既存木造建物の保全や改修にも貢献していきます。